大人の趣味とはなにか

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「趣味はなんですか?」

とストレートに聞かれると私は少し戸惑ってしまう。

適当に答えればなんてことないのだろうが、ひとたび真剣に考えると、自分はなんて無趣味な人間なんだろう、という考えに行き着いてしまう。

あ、申し遅れました、私、無趣味太郎と申します。

数年前から、人に胸を張って言えるような趣味が欲しいと願っているのではあるがなかなかできないのである。

これは意外に多くの人が感じていることではないだろうか。

私はパチスロもするしゲームも楽しむ。

しかし、趣味は?と聞かれた時にパチスロ、ゲームと答えることはない。

なぜか?

それは私の周りに、私以上に深くパチスロやゲームに精通している者がいるからである。

これは恐ろしいことである。

オタク文化の弊害なのか、あるいは〇〇芸人といったテレビ番組の影響だろうか、私は人より多く深くその道の知識を持った人間でないと趣味と呼んではいけないのではないかという重圧を感じているのである。

「ははは、君は愚かだな、趣味なんて人のためにすることじゃないし、自分が趣味だと感じたらそれが趣味なんだよ」

そう仰ってくださる方の気持ちもわかるが、実際に女性などに趣味などを聞いた際に、

「う〜ん、音楽かなあ、まあでもそんなに詳しくはないけどね」

と、しっかり保険をかけて話を進めることも少なくないのも事実なのである。

アニメにハマっている、と友人に話したら、その友人はとてもアニメに詳しく、どんどん専門的な話を展開し、あまりの私の無知ぶりに友人が寂しそうな顔をする、といった一幕すらあった。

無論、私がネガティブで気にし過ぎといった感は否定出来ない。

ネガ気過ぎ太郎に改名したほうは良いくらいだ。

しかし先日、私は一人の勇者を目の当たりにすることとなる。

その日は、数名でお酒の席を楽しんでいたのだが、話の流れで好きな映画の話になったのである。

映像関係の仕事の方が多かったせいか、単館の映画館でやるような渋めな邦画やヨーロッパ映画のタイトル名が飛び交い、会話はどんどん加熱し、それはまるで知識の発表会のような雰囲気となったのである。

そんな中、一人の男が自分の人生で一番好きな映画を

「ハムナプトラ」

と答えたのである。

威風堂々とキメ顔で答えたのである。

辺りはおかしな空気になり、出席していた有識者の中には鼻で笑う者もいた。

しかし、私はその男に美しさすら感じたのである。

良いではないか、ハムナプトラだって、金曜ロードショーとかでアホほど再放送し、鑑賞したあとに心に何も残らないハムナプトラが一番好きだっていいじゃないか!

私はその男に、いや、漢に勇気をもらったのである。

私にとってパチスロもゲームもアニメも映画も音楽も趣味の一つである。

そう、私は多趣味次郎である。

皆さんも、楽しい趣味をどんどん増やして、より素敵な人生を満喫していってくださいね!

 

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